2016/01/23

人間はどこまで耐えられるのか


フランセス・アッシュクロフト 著
矢羽野薫 訳
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内容はタイトルが表す通り。
高さ・深さ・暑さ・寒さ・速さなど人間の肉体的な限界はどこまでなのかを
科学的に考察したもので割と専門的な話も出て来ますが
その辺の難しい話は多少読み飛ばしても問題無いと思います。
なので雑学書と言うよりはきちんとした科学書の趣です。
ただ訳してある文章が直訳しただけのような感じでちょっと読みづらいかなと。。

運動をして息苦しくなるのは酸素が足りないんじゃなくて二酸化炭素が増えるから。
真冬の海に落ちたら体温をあげようともがかずじっとしている方が良い。
宇宙で寝るときは気を付けないと自分の吐いた二酸化炭素で窒息する。

ちょっと極端な状況を想定したものもありますが
なぜ上記のように言えるのかを生理学的にきちんと解説しています。
その他にも高山病・減圧症・熱射病・凍傷・筋肉痛など
身近な症状に関しても取り上げていて
意外と知らなかったことや気付かなかったことが
体の中で日々起こっているんだなと実感しました。

特に印象的だったのは地球上では
どんなに高圧・高温・低温や無酸素でも微生物が生きているということ。
有り得ないような過酷な状況でもそれに適応した微生物が存在しているなら
過酷な状況の代表とも言える宇宙空間にも地球外生命体が存在する・・・
そう考えるのが至極当然だと思えてきます。。

原因が分かれば対策が出来る一冊。。