2016/02/27

元素周期表で世界はすべて読み解ける


吉田たかよし 著
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副題は「宇宙、地球、人体の成り立ち」。

学生の頃は化学や生物よりも物理や数学が好きでした。
それでも元素周期表は「水兵リーベ・・・」と
ひたすら暗唱した思い出があります。。

この本は人体のことや宇宙のことやレアアースのことに至るまで
元素に関する特徴を周期表を使って説明しようとするものです。


個人的に気になったのは「内部被曝を防ぐためにカリウムを摂取する」という件。
もちろん知識としてヨウ化カリウムの摂取が有効だとは知っていましたが
「なぜヨウ化カリウムが有効なのか?」まではキチンと理解していませんでした。

セシウムが人体に深刻な影響をもたらす理由としては
人体にとって必要不可欠なカリウムと物理的な性質がよく似ているので
体内にセシウムが入ると身体がカリウムと間違って吸収してしまうから。
そうなる前にヨウ化カリウムを摂取することによって
セシウムが吸収される余地を奪ってしまおう・・・ザッと言えばこんな感じか。。

その「物理的な性質がよく似ている」というのが
元素周期表を見れば一目瞭然と言うのがこの本のポイント。
カリウムとセシウムは同じ第1族元素で周期表で見れば
一番左端に縦に並んでいるのが分かるはず。
そういう意味で元素周期表は良く出来ていると言っています。。

他にも・・・

・宇宙にたくさんある元素は人体に必要で
 少ししかない元素は有毒であることが多い。

・南国の海が透明なのは水温が高いため酸素量が少なく
 プランクトンが多く生きられないから。

・世界の標準時間はセシウムを用いた原子時計を基準に決められていて
 その誤差は140万年に1秒。

・・・などなど
たまに豆知識として周期表に関係無い話も出て来ますが
それはそれで面白いです。。


余談ですが先日ニュースで
理研が発見した元素がどんな名前になるのかという話題があがっていて
「ジャポニウム」が有力ではないかと言われていました。
この本のあとがきでもこの話題に触れられていて
偶然とは言えとてもタイムリーなタイミングだと思いました。

サイエンス本と言うよりはサイエンス系豆知識本的な一冊。。