2016/03/20

大栗先生の超弦理論入門


大栗博司 著
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副題は「九次元世界にあった究極の理論」。

この著者の本は「重力とは何か」「強い力と弱い力」の2冊を読んできました。
難しい物理学の話を一般人にも比較的分かりやすく解説していて
この人が書く本に間違いは無いだろうという
確信みたいなものを今は持っています。。

現代物理学の最重要理論として知られる超弦理論(超ひも理論)。
物質の基本単位を「点」ではなく「ひも」で考え
量子力学と重力理論の統合に最も期待されるという
聞いただけで何とも難しそうな理論を丁寧に解説してくれています。

自然界にある重力・電磁気力・強い力・弱い力の4種類の力のうち
最も身近で最も重要な重力が一番弱いというのは言われてみれば納得でした。
本書の例でも書かれていましたが
クリップに磁石を上から近づけると吸い付いてしまう。
それは60億×10億×10億グラムの重さを持つ地球の重力が
ほんの数グラムの磁石による引力に負けてしまっているから・・・
分かりやすくて面白い話です。

ただ分かりやすいのはここまでで。
例えば物理学の理論の多くは次元を選ばないらいしいのですが
超弦理論は9次元の空間しか許されないんだとか。
素人考えでは9次元に限定されてしまうと
3次元のことなんて分からないんじゃないか
次元を選ばない他の理論の方が良いんじゃないかと思ってしまいますが
どうも「1つの次元に決まった」ということが重要らしくて
9次元から考え始めて6つの余計な次元をクリアすることで
3次元の空間を導き出すという戦略が成り立つことがポイントのようです。
そもそもなぜ超弦理論が9次元なのかのということも本書では説明されていますが
でもというかやはりというかよく分かりませんでした・・・

9次元なんて言われても頭の中で想像も出来ないですね。
専門家なら数式など別の表現方法を使ってある程度想像出来るのかもしれないけど
4次元でさえドラえもんのポケットしか思いつかない普通の人にとっては
9次元は想像の遥か上を行ってしまいお手上げ状態になってしまう。
この手の学問が難しいと思ってしまうのは
その「想像出来ない」って所なのかなと思いました。。

ぶっ飛んだ想像力が欲しくなる一冊。。